あなたは日々の生活の中に
リズムがあることを知っていますか？
「最近は全てのことがスムーズに進む」
「今日は何をやってもうまくいかない」
誰しも、なんとなく、普段の生活の中で
こんなことを感じたことがあると思います。
そのリズムに意識を向けること
実はとっても大切なんです！
今回はそんなリズムを意識しながら
人生をうまく波乗りしていく方法を
『易経』をもとにお伝えします♪
現代にも応用されている
古代中国の知恵で
「無理をしない生き方」を
手に入れましょう！
自然のリズムを
知ることが大切
冒頭で自然のリズムについての話をしました。
物事がスムーズに進む・行き詰まるのには
それぞれリズムがあります。
そのリズムを知るヒントになるのが、
易占いの「水沢節(すいたくせつ)」という卦です。
水沢節（すいたくせつ）は水が多すぎると洪水、
少なすぎれば枯れ果てることを
意味しています。
つまり、適度な状態こそが
ベストということですね。
水沢節（すいたくせつ）の「節」には
物事の節目やけじめなどの
意味が含まれています。
ここに、私たちが物事のリズムを知る
ヒントが隠されています！
見回してみると
実は私たちの周りには
「節」がたくさんあります。
例えば、私たちはよく
「季節」という言葉を使いますね。
季節とは、一年の天候の区切りであり、
日本では４つの季節が
移り変わって一年が終わります。
日々の生活に追われていると
気づかないけれど
四季は目に見えない速度で
ゆっくりと移り変わっています。
春と夏の間。夏と秋の間。
私たちにはその境目を
捉えることは難しいけれど、
実はきちんと節目が
設けられているのを知っていますか？
きっと、あなたも聞いたことがあるはず。
立春、立夏、立秋、立冬などが
それにあたります。
他にも、「節」という言葉を聞いて
イメージするものがありませんか？
そう、竹です。
竹には一定間隔で
節がついています。
実はあの節って
竹にとってとても大切な役割を
果たしているんです。
竹が真っすぐに高く
伸びることができるのは
節があるからです。
強風にあおられても折れないのは
節があることで風にしなり
風を受け流すことができるから。
では、節がないと
どうなってしまうと思いますか？
そう、どんなに立派な大木でも、
節がなければ柔軟さがないため
強風によって折れてしまうんです。
それは私たち人間にも応用できます！！
今は「自己成長」という言葉を
よく耳にしますよね。
でも、ずっとずっと成長を
求めて走り続けていたら
どうなるでしょうか？
そう、途中で息切れを起こしてしまいますよね。
人間も時に休憩が必要です。
節がある場面では止まり、
ない場面では進むことで
人も成長することができます。
そして節を意識して
走ったり休んだりする
柔軟さを身に着ければ
止まるべき時に無駄にもがいたり、
わざわざ苦しむようなことはなくなり、
しっかり休むことができるようになるのです。
進むべき時は
自分の未熟さを自覚しよう
では、もっと具体的な話をしていきましょう。
易には「火水未済（かすいびせい）」と
「水火既済（すいかきせい）」という卦があります。
「火水未済（かすいびせい）」は未だ何事をも
成していないことを表しています。
卦辞（卦の説明文）では
子狐（こぎつね）が例にあげられています。
みなさんは狐がどんなふうにして
川を渡るかご存知ですか？
知恵のある大人の狐たちは
あのもふもふとした尻尾を
濡らさないように
尾を高く上げて川を渡ります。
尻尾はふさふさしているので
濡れてしまうと重たくなって
水に沈んでしまうんですね。
中には学校などで着衣泳を
経験した方もいるかもしれませんが、
そんなイメージです。
しかし、子狐はというと
残念ながらその知恵がありません。
だから、川を渡ろう！という
意気込みはあるものの
途中で尻尾が濡れてしまい
あと一歩のところで
川を渡り切ることができないのです。
こんなふうに未熟な者や
これから何かを始めようとするときには
がむしゃらに突っ走っても、
達成することは難しいのです。
しかし
「何事をも成していない」というのは
ひっくり返せば
「これから何かを成すことができる」と
言い換えることもできます。
つまり、達成への道の途中と言えるでしょう！
「火水未済（かすいびせい）」は
「未熟さ」を認めることも説いています。
勢いだけで進むのではなく、
自分が未熟であることを知れば、
多くの知恵や協力を得られるでしょう。
「未熟さ」を認めることから、
達成への道は切り開かれるのです。
止まるべき時は自分の
メンテナンスに努めよう
それでは、「水火既済（すいかきせい）」はどうでしょうか。
「水火既済（すいかきせい）」は
既に事を成している状態を表し、
現状維持に努めることを教えています。
何かを達成したときというのは、
山の頂上に立つのと同じで、
それ以上の上がないのです。
一度山頂に立ったら
そのあとは下らなければいけません。
宇宙の法則では
全てが満ちては欠けてを繰り返しています。
月は新月から満月になり
満月から新月になる。
冬から夏になったら
夏から冬へとシフトしていく。
私たちの身の回りの物事も
もれなくその法則のもとに成り立っています。
何かを達成するとつい、
「もっと上へ」
という気持ちが湧いてきてしまいますよね。
しかし、自然の変化は
私たちの目には見えない速度で
ゆっくりと変化していることを
意識しなければいけません。
満ちた時は必ず欠けていくのです。
何かを達成するためには、
表には表れていなくても、
あなたのエネルギーを
たくさん消費したはずです。
もしも、何かを達成してもなお
発展していきたいと思うのなら
まずは一度、
消費したエネルギーをたくわえて
メンテナンスをする必要があります。
このメンテナンスを行わずに
さらに進もうとすれば
どこかで必ず破綻が生まれます。
今は「陰」の力をためるときとわきまえて、
今あるものをしっかり整える方向へ
意識を向けてみましょう。
力を蓄えているとき、わたしたちは
「成長していない」
「進んでいない」
と感じて焦りを覚えるかもしれません。
でも、それは違います。
あなたには止まっているだけに感じられても、
それは人生の「節」の中で
これから伸びるための力を
蓄えている時なのです。
自然のリズムに乗って
柔軟に生きよう！
これら２つの卦は
今のあなたの状態を
よく見極めて
その時々に合わせて対応を変えていくことを
教えてくれていると思いませんか？
なんとなく行き詰ってばかりの人は、
初心に返って、自分を見つめなおしてみたら
道が開けるかもしれません。
エネルギーが多くて
何かを達成しても頑張り続けてしまう人は
一旦、一息ついてみたり。
今あなたは進むべきときなのか？
止まるべきときなのか？
人生のリズムである「節」を
少し意識してみるだけで
生き方が変わってきます。
自然のリズムに逆らって生きるより、
リズムにうまく波乗りするように
あなた自身を変化させるのです。
「ほどよく」生きるススメ
最後に、Accoからあなたへ
贈りたいメッセージがあります。
先に水沢節（すいたくせつ）の「節」について話をしましたね。
思い出してみてください。
節を設けることで物事は成長し、柔軟になると
お伝えしました。
一方で節には「苦節」という言葉もあります。
よく、苦節十年などといって、
苦しみの中にあっても
折れずにやり抜くことを言いますが、
実はコレ、易経の中ではNGなのです！
水沢節は何事も「適度」であることを
良しとしています。
現代では何かを成すために
ストイックに自分を
追い込んでしまう人もいるでしょう。
しかし、追い込みすぎて身体を壊したり
心が折れてしまっては本末転倒です。
節約・節制といった抑制は
我慢のためではなく
自分のメンテナンスのために
行うことが望ましいのです。
ストレスをためずに、
何事も「ほどよくやる」ことが
人生の長い道のりを
うまく波乗りしていくための
キーポイントとなります♡
実は、これからは時代の流れとしても、
「リラックス」
が重要になってきます。
詳しくは
解説していますので、
▼こちらも合わせてご覧くださいね。
人生の「節」を感じながら、
進むときは進み
止まる時は止まる。
うまくいかないときは、
やり方が合っているかな？
今はメンテナンスが必要な時かな？
などといった宇宙からのメッセージを
受け取るように心がけてみてください。
あなたのコンディションの
リズムを感じながら、
人生の波乗り術を身に着けて、
これからの時代をよりよく生きる力を
手に入れましょう♪
by Acco
