現代社会でストレスが全く無い
という人はいないでしょう。
苦手なプレゼンが控えているとか
あの人と話すと何だかイライラする…とか
できることなら何とかしたいものですよね。
今回は、ストレスにどう対処すべきか
というテーマでのお話です。
あなたはストレスを感じたとき、
どのような行動を取っていますか?
ストレス解消にお酒を飲む?
趣味に没頭する?
思いっきり体を動かす?
一時的にはスッキリすることもあると思います。
ですが、それは根本的な解決策ではないかもしれません。
ストレスが及ぼす影響
ストレスは体に悪いという話を聞いたことがあるかと思います。
実際に、頭痛や胃痛、免疫力の低下など
強いストレスを受けたことによって
体に不調が起こる人も多くいます。
しかし、その一方で、
同じように強いストレスを受けていても、
体にまったく影響がでない人もいます。
それどころか、
脳が成長し、免疫力が高まり
若返りさえしている
たとえば、
メディアに出るような有名人や
プロのスポーツ選手達は
常に一目にさらされプレッシャーを感じ
多くのストレスを受けていることでしょう。
ですが、生き生きと活躍していますよね。
この違いは一体なんなのかというと、
ストレスが「害」だと思っているかどうかの
違いだと思われます。
良いストレス、悪いストレス
「ストレスは悪」
「ストレスは体に悪い」
というマインドセットを持っていない人
ともすれば、
「ストレスは自分に成長をもたらす」
と考えている人は
ストレスを良いものとして
活用しているということ。
ストレスをうまく味方につけることが
できているのです。
考え方の違いだけで、
心身への影響が
全く変ってくるということですね。
実際に、
ストレスを「自分を高めるもの」として受け取る人と、
「ストレスはそれ自体が悪いもの」として受け取る人で、
体内で分泌されるホルモンが変ってきます。
前者はDHEAと呼ばれる別名若返りホルモンが出ますが、
後者はストレスホルモンのコルチゾールが過剰に分泌されます。
うつ病の方はコルチゾール値が高いとされているようです。
もしあなたが、
ストレスは悪いものだ
と考えていたなら、
「ストレスは使いようだ」と考え方を
改めるだけで良いのです。
ストレスを成長に変える3ステップ
ストレスは絶対的な悪ではないと
お伝えしましたが、
そうは言っても
しんどいものはしんどいですよね。
そこで、
スタンフォード大学のアリアクラム氏による
ストレスとうまく付き合い成長につなげる3ステップ
をご紹介します。
実践的に取り組めるのでぜひ行ってみてください。
1.ストレスを認識する
まずは、ストレスを認識すること。
何が原因か?自分がどのように感じているか?
言語化してみてください。
心身にどのような反応が起こったのか。
心臓がドキドキしている
汗が噴き出す、胃が痛くなるなど
意図的にストレスを認識することで
自動的、受動的に受けていたものを
意識的に捉えることができ、
前向きにストレスと向き合う方向に
気持ちをシフトできます。
2.自分にとって大事な物に気づく
ストレスを感じるシーンは人によって異なります。
そして、ストレスを感じるということは、
自分の大事な何かが脅かされているという脳からの警告です。
重要な何かがかかっていると自覚できれば
このままでは良くないので
なんとかして改善しなければという気になるでしょう。
3.どんな行動を取れるか考える
どうすれば自分の大事な物を守れるのか?
考えて行動に移します。
このとき取った行動は成功でも失敗でも
どちらでも問題ありません。
改善するための行動を起こすことが大切だからです。
現状を変えようと前に進むこと自体が大切だからです。
たとえば、健康診断の結果が悪かったのがストレスなら、
自分の体が大切だということに気づけたということ
運動を取り入れたり、食生活改善を試みるといった
行動が取れるでしょう。
対人関係でのストレスなら、
その人に関わることで
自分の何が脅かされているのか考えましょう。
そして、自分を守るための行動を考えて
実行してみます。
プライベートであれば、
これを機に人間関係を整理するのも良いでしょう。
ストレスが人生を充実させる
ストレスが自分を高めるもの
になるのだとしても、
やっぱり苦しいことは無いほうが良い…
そう思う人もいるかもしれません。
しかし、考えてみてください。
ストレスのない人生は意義が感じられず
充実感もないものとなってしまいます。
傷つきたくないから人と深く関わり合わない人生。
失敗したくないからつまらないけど同じ仕事を続ける人生。
ストレスから逃げる人生には、
わくわく感も達成感も何もないと思いませんか?
ストレスに内在するチャンスを
有益なものとして捉えて、
認識力を高めて精神を強化する
優先順位を付ける能力を上げる
新たな視点を獲得する
やりがいや意義を見出す
より前向きな生き方につなげる
といった力に変えましょう。
生きているとどうしようもない困難や
耐え難い辛い出来事が起こることがあります。
それらを克服する手段として、
その物事には、どのような意味づけができるか?
自分にとってどう役に立つか?
ストレスと向き合い、自問して、
将来のエネルギーに変えていけると良いですね。
まとめ
この記事のまとめです。
ストレスは、
悪いものだと思えば心身に悪影響を及ぼしますが、
自分を高める良い機会だと思えば
パフォーマンスの向上に繋がります。
ストレスは、考え方によっては
自分を高める強い味方になり得るのです。
まずは、「ストレスが必ずしも悪いものではない」
という考え方に変えることが大切です。
ストレスを力に変えるには、
1、ストレスを認識する
2、脅かされている大事な物に気づく
3、守るための行動を取る
の3ステップを実践してみましょう。
ストレスを乗り越えた先に
満足感や達成感、
人生の意義を得るのだと考え、
ストレスとしっかり向き合って
充実した人生を送りましょう。
ストレスによって、
自分の大切な物なりたいもの、
本当にやりたいこと
見えてくると良いですね。
Acco