【易経より】沢地萃に学ぶ|足をすくわれないための教訓とは?

易経 沢地萃

大切なこと、忘れていませんか?

 

春先にwithコロナと呼ばれる時代に突入して

季節は秋になりましたね。

 

始めのうちは未知の脅威に対して

万全の備えをしていたかもしれませんが、

今は日常を取り戻している方も

いるでしょう。

 

コロナを必要以上に怖がる必要はないけれど

緊急事態宣言が発令された当初に感じたような

「健康であることのありがたみ」

「人とのつながりの大切さ」

これらを忘れてしまったとしたら

どうなるでしょう。

 

思いもかけないところで病気になってしまったり、

周囲に対して配慮のない態度をとってしまったり

するかもしれません。

 

コロナで大変な生活をしている人もいるでしょう。

一方で、元通りの生活を取り戻している方にこそ、

足元をすくわれないための心構えを

持っていてほしいと思っています。

 

易占の「沢地萃」という卦は、

状況が安定しているときにこそ

覚えておきたい心得を

伝えてくれています。

 

今回は「沢地萃」が伝えてくれている

叡智をお伝えしますので、

あなたにもぜひ活用してもらえたらと思います!

 

それでは、いってみましょう!

 

沢地萃|砂漠のオアシスが
引き寄せるものとは?

 

沢地萃とは、くぼ地に水がたまるイメージ。

まさに砂漠のオアシスですね。

 

オアシスには多くの人々が

水を求めて集まってきます。

そこには商売が生まれ、経済が回り、

そして繁栄していきます。

 

しかし、人やお金、モノが集まる場所には

トラブルも生まれやすいもの。

成功者には嫉妬ややっかみがつきものですし、

商売の世界には競争も生まれます。

 

沢地萃という卦は

繁栄を表すと同時に

気を抜いていると

不測の事態が発生しやすいことも

暗示しているのです!

 

つまり、

「今、仕事がノリにノってる!」

「最近モテ期がきてるな~」

こんなふうに事がうまく回っている時ほど、

注意が必要になります。

 

足をすくわれないよう、

気を引き締めておくことが大切です!

 

あなたの成功を邪魔されないために

 

沢地萃のメッセージを吸収して

 

生活に活かしていきましょうね♪

 

安定しているときほど感謝や志を忘れやすい

 

ここまで、うまくいっている時ほど

気を引き締めていきましょうね!

というお話をお伝えしてきました。

 

なぜこんな話をするのか?

 

そう、人はうまくいっている時

安定している時ほど、

心が浮つきやすいものなのです。

 

「喉元過ぎれば熱さを忘れる」

そんな言葉もあるように

人は危機が去ってしまえば

辛かったときのことを

忘れてしまう生き物です。

 

それはもはや人間の本能とも言えますから

仕方のないことなのです。

 

でも、うまくいっているときって

 

人は虚栄や慢心が心に満ち

 

謙虚な気持ちを忘れてしまいがちです。

 

「この仕事がうまくいったのは、自分の実力だ!」

そう思うこともあるかもしれませんが、

成功の裏側で協力してくれた人や

力を貸してくれた人たちがきっといるはずです。

 

周囲への感謝を忘れ、

慢心が過ぎれば、

あなたの評価も落としかねません。

 

変に目をつけられて

成果を横取りされる!なんてことまで

起こるかもしれませんよね。

 

あなたの成功や繁栄は

喜ぶべきことですし、

それを誇ってもいいんです。

 

でも、

志は高く!腰は低く!

謙虚に、謙虚に

これを心がけましょう。

 

ここでちょっと学生時代を

思い出してみてください。

 

古典の『平家物語』に

「驕れる者も久しからず」

というフレーズがあったのを

覚えていますか?

 

朱色の寺社

 

これは

「栄華を誇り得意になっている者も、

その繁栄は長く続かない」

という意味でしたね。

 

おごり高ぶっていても、

その状態はずっとは続かないと

古くから伝わってきました。

 

良い時も悪い時もあるけれど

 

思いやりや感謝の気持ちを

 

ないがしろにしてしまうのは

 

とっても危険なことなんです。

 

うまくいっているときこそ
不測の事態への準備が必要

 

沢地萃は

うまくいっている時こそ

気が緩みやすい、

トラブルが起きやすいことを

示していましたね。

 

ここまで読んで

「トラブルは避けたい!」

そう思ったあなた。

大丈夫です。

 

実は、その答えにもなるようなメッセージが

 

易経には秘められているんです!

 

易経では、沢地萃に

「王有廟に仮る」(おうゆうびょうにいたる)

という言葉が用いられています。

 

オウユウビョウニイタル・・・?

 

あなたの頭の中に

「?」が浮かんでいる様子が

見えてきます????

 

一度聞いただけでは

意味がよくわかりませんよね。

大丈夫です。

ここから解説していきます。

 

「王有廟に仮る」(おうゆうびょうにいたる)とは、

 

王様が廟(ご先祖様を祀る場所)へ行く

 

という意味です。

 

これが意味するところは

なんだと思いますか?

 

ここでは王様が

「ご先祖様を祀る」ということを

「儀式を執り行う」ことと捉えます。

 

民の心を1つにまとめ

気を引き締め直しているのです。

 

東洋のお寺

 

易経では

民の心が王様へ集まり

人心が1つにまとまれば

物事はうまく運んでいく

と伝えています。

 

王様と聞くと

少し遠い過去の話に

聞こえるかもしれません。

 

でも、これは現代の私たちの生活の中でも

必要な考え方なのです。

 

もっと身近な例で考えてみます。

 

例えば、家族という単位では

法事法要や冠婚葬祭が良い例でしょう。

 

お坊さんが木魚をたたく

 

法事では、家族親族が一所に集い

故人に心を馳せます。

その時、家族親族は

心を1つにしているのです。

 

仮に親子喧嘩をしていても、

相続争いをしていても、

法要の時ばかりは争いをやめ、

故人への感謝や親族のつながりへ

意識を集中しますよね。

 

こんなふうにして

実は私たちの身近においても、

「心を集める」ということが

行われているのです。

 

会社においても、同じことが言えます。

会社で創業20周年記念パーティーなどが

開かれたりしますね。

 

こういった行事を定期的に行う意味はなんでしょうか。

 

普段は

「仕事行きたくない」

と言いながら働いているような従業員も

創業記念行事によって

会社のすごさを再認識したり

会社への帰属意識が高まったりします。

 

そして普段は目にかけることのない、

社長へ心が集まります。

 

会社も大きくなればなるほど

団結することが難しくなってきます。

だからこそ、このように定期的に

心をまとめる仕組みが必要になるんです。

 

安定した時期にこそ、

人の心は浮つきやすい。

 

だから、定期的に心を1つにする仕組みが

世の中には必要です。

 

行事を定期的に行うということは、

その度に心が一新され

生まれ変わっているということ。

 

つまり、その度に気を引き締めて

 

心を新たにする機会を作れば、

 

それが不測の事態への備えになり

 

あなたの成功を手助けしてくれる

 

ということなんです。

 

心の更新を忘れずに

「沢地萃」を通して

うまくいっている時こそ

気を引き締め、他者と協力する心を持ち

不測の事態に備えることが大切であると

お伝えしてきました。

 

あなたが独りよがりな心を持ち、

感謝や志を忘れてしまっているときは

何をしても成功しづらくなるでしょう。

 

しかし「王有廟に仮る」が守られている状態、

 

つまり、気を引き締めて、

 

他者に協力&感謝する気持ちを

 

忘れなければ

 

物事はきっとうまくいくはずです。

 

コロナのある現在においては、

大勢で集まって心を新たにするような

催しを行うことは難しいかもしれません。

 

しかし、しっかりとコロナ対策を行えば

今の時代でもやりようはたくさんあります。

 

入念な対策のもと結婚式を行う

 

オンラインで社内行事を行う

 

お店存続のためにクラウドファンディングをする

 

どれも、心を1つにし、更新する手段です。

易経に伝わるメッセージは

今すぐにあなたの生活に

取り入れることができます。

 

この記事を読んだら

 

まずは自分を振り返るところから

 

始めてみてくださいね。

 

あなたの生活にきっと役に立つはずですよ。

by Acco

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